■床面洗浄作業■ (ポリッシャー洗浄及びワックス塗布作業) |
| 作 業 名 |
作 業 方 法 |
道 具 |
1.物品の移動・安全管理
|
洗浄する場所に邪魔になる物品がある場合、作業範囲の外に移動するか動かさない机などの上に乗せておく。
尚、清掃場所に人の出入りがある場合には、作業表示板を置き、立入りを禁止する。
また安全上作業中の立入りを厳重に制限する場所(病院や幼稚園など)には、立入禁止ロープやカラーコーンを置くなどの措置を講ずるようにする。
|
●作業表示板

●立入禁止ロープ

|
2.床のゴミ・チリ取り
|
床面に多量のホコリやチリが堆積している場合、ゴミがある場合には、ホウキやダストクロスモップ(乾式モップ)を使用してあらかじめ回収しておく。
特に洗浄に支障がなければ、この工程は省略する場合が多い。
(新築工事後の清掃などではホコリやゴミが多いので、この工程を行う場合がある。)
|
●ホウキ

●ダストクロスモップ(乾式モップ)

●チリトリ

●ゴミ袋

|
3.洗剤調合及び洗剤塗布
|
バケツに水を汲み、洗剤の調合を行う。
分量が判らないない場合は計量カップを使用する。
【洗剤濃度(参考)】
(例:ジョンソンフォワード)
特にひどい汚れ:10〜20倍
ひどい汚れ:約40倍
普通の汚れ:約60倍
軽い汚れ:約120倍
※お湯を使用すると洗浄力が上がる
※高濃度で除菌、消臭効果を発揮する
ポリッシャーがタンク付(洗剤自動供給型)でない場合は、洗剤塗布専用のモップにより床面に均一に洗剤を塗布する。
タンク付ポリッシャーの場合は、調合した洗剤をタンクに注入して使用する。
|
●洗剤

●計量カップ

●バケツ(洗剤調合用)

●モップ(洗剤塗布用)

|
4.ポリッシャー洗浄
|
ポリッシャーは通常床面ではパッドとパッド台を装着し操作する。 床面がノンスリップ系のエンボス(凹凸)仕上の場合はパッド洗浄では細かい隙間が洗えない為、円形ブラシを装着する。(塩ビ床材であれば通常ナイロンブラシ使用する。)
尚、汚れのひどい凹凸面の洗浄にはタイネックスブラシを使用する場合もある。
パッドは洗浄の用途により目の粗さが違い、一般的な製品では色が濃いほど目が粗い。(通常の床面洗浄では緑パッドか青パッドを使用)
清掃場所から電源が遠い場合は延長コードの用意も忘れてはならない。
洗剤の飛散に注意を要する場所では飛散防止カバーをポリッシャーに装着して使用する場合もある。
ポリッシャーの操作は、まず清掃場所の縁に沿って回していき、奥から出口に向かって後退しながら操作する。(左右に移動しながら後退)
回転部分にコードが巻きつかないようにコードさばきを行い、壁や物品への衝突に注意する。
床面にスカッフ(黒くひっかいたような汚れ)や濃い汚れがある場合には、洗剤入りハンドスプレーで濃度の濃い洗剤を吹きつけたり、ポリッシャーを汚れの上で停滞させ、回転の一部に重心をかけて汚れを落とすテクニックを用いることもある。
ポリッシャーの操作終了後はパッドの付いたまま床面に放置しないで場外に移動するよう心掛けたい。
※ポリッシャーは12インチのタイプで1000〜1200Wの消費電力がある。他の電気機器を使用しているコンセントから電源をとる場合、ブレーカーが飛ぶことがあるので電源の容量には注意を払うようにする。(漏電遮断器や簡易ブレーカーをコンセントに付けて使用するケースもある。) |
●ポリッシャー

●パッド(緑)・パッド台

●ポリシャー用円形ブラシ

●タイネックスブラシ

●洗剤入りハンドスプレー

●延長コード

|
5.細部の汚れ落とし
|
>ポリッシャーによる洗浄では届かない部屋の隅や巾木などは、手作業により汚れを落とす。(隅は特に汚れが溜まるので丁寧に)
道具はハンドパッドやスクレイパー(皮すき)を使い、床についた固着物はこそぎ落とす。
細かい溝などがあるときには、ドライバーとタオルなどを用いて汚れを拭き取る。
尚、円形ブラシによるポリッシャー洗浄の場合は、細部はデッキブラシやたわしによる手作業とする。
|
●ハンドパッド(柄つき)

●スクレイパー(皮すき)

●タオル

●ドライバー(ノミ)

●デッキブラシ

●たわし

|
6.汚水回収
|
ポリッシャー洗浄後の汚水の回収は、湿式掃除機(吸水バキューム)を使う場合と、フロアースクイジー(かっぱき)で汚水を集めて、水取り(鉄道チリトリや文化チリトリで代替)で回収し、汚水回収用のバケツに集める方法がある。
広い作業現場の場合、バケツにキャリアー(バケツ缶キャリー)を付けて作業すると効率がよい。
通常はフロアースクイジーにより汚水回収を行うケースが多いが、エンボスの床面や水の使用を制限する現場にはウエットバキュームを利用する。
|
●吸水バキューム

●フロアースクイジー

●水取り(チリトリ)

●缶バケツ(汚水回収用)

●バケツ缶キャリー
 |
7.モップ水拭き・乾燥
|
汚水回収による取り残しや床面に残った洗剤分を除去するために、モップによる水拭き作業を行う。
最近の洗剤は洗剤分が残ることによる仕上りへの影響が以前より少なくなったようだが、基本的に水拭き作業の工程を2回程行う。
部屋の角や隅の部分のモップは手を使うか、タオルによる水拭きとする。(隅には塵が集まりやすいので丁寧に)
尚、モップは水拭き専用とし、洗剤用やワックス塗布用と併用しない。
モップを洗う場合は、現場の設備にもよるがバケツに水を汲み洗うか、モップ絞り器を使用したりする。
水拭き後は床面をよく乾燥させるため、送風機を使用する。(エアコンを入れると乾きが早い場合がある)
|
●モップ(水拭き用)

●タオル

●バケツ(モップ洗い用)

●モップ絞り器

●送風機

|
8.ワックス塗布・乾燥
|
床面がよく乾燥したのを確認し、奥から出口の方向に後退しながらワックス塗布を行う。
ワックス(正確にはフロアポリッシュ)には用途に応じた様々な種類があり、油性・乳化性・水性のポリッシュに大きく分類される。
現在の床材に対して主流となっているのは、水性ポリッシュの種類にあたる「水性ワックス」と「樹脂ワックス」である。
「水性ワックス」(バフ型ワックス)及び「半樹脂ワックス」は、ゴム系床材やリノリウムなどの多孔質の床材、アスファルト系床材などに使用する場合があるが、ケースは比較的少ない。
最も多くの床材に対応するのが「樹脂ワックス」で、耐久性があり優れた光沢を有する。
幅広い床材に対して対応し美観・光沢の維持に効果を発揮するが、皮膜の除去には「剥離剤」を使用することになる。
塗布は基本的には格子塗り(縦塗りと横塗りを双方行う)による。
工程の回数は仕様や床面の状況により変わるが、部屋の隅の厚塗りは避け、巾木には塗布しないようにする。
ワックスはボトルにて持ち運び、「かすれ」に注意して塗布の厚さを調整しながらモップにワックスを染み込ませていく。
厚塗りする程、剥離清掃の時に大きな労力を要する点に留意し、汚れの上にワックスを塗布してはならない。
尚、広い面積の現場などでは、フラッシュモップ(フロアーモップなどとも言い、細かいパイルの毛にワックスを染み込ませるヘッドが四角い形状)などを使用すると効率がよい。
ワックス塗布後は、送風機などを使用して床面の乾燥を行う。 |
●ワックス(樹脂ワックス)

●ワックス容器(ボトル)

●モップ(ワックス用)

●フラッシュモップ(ワックス用)

●送風機

|
9.物品の復旧・チェック
|
ワックス塗布後の乾燥を確認し、始めに移動した物品がある場合には元の位置に戻す。
洗浄やワックスの塗布状態をチェックし、汚れがあればタオルで拭きながらチェックするようにする。
特にワックスが乾かないうちに足跡をつけないよう注意し、ワックスの塗りムラやかすれがある場合にはワックスモップにて補修を行う。
|
●タオル

●ワックスモップ

|