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もっと知りたい!鳩のこと


CONTENTS
 ハトの歴史
 ハトの種類
 ハトの繁殖力
 ハトの帰巣本能
 鳩レース
 ハトと健康被害
 ハトの一日


今や都市に生活する人の憎まれ鳥になってしまった「はと」。
「平和のシンボル」と言われる「はと」も人間のテリトリーを住処とするようになり、「公害のシンボル」に・・・
しかし、鳩と人間の古い関係を知らない人は意外と多いと思います。
まずは鳩のことを知ることから始めましょう。

建物に住み着くといたる
所にやってきます
ハトは狭いところに卵を
産むのが好き
フンのあるところには
「どんどん」フンをします
ハトの卵から雛になるまで・・・



■ハトの歴史

「ドバト」・・・ハト目ハト科。 都市にいる鳩といえば、まず「ドバト」を差します。
古くから人間の生活に密着し、今では都市公害の枢軸とまで言われているお馴染みの「ドバト」。 「土鳩」とか「堂鳩」とも書きます。
このいつも公園や神社などにいるドバトの先祖は、古く中央アジア・アフリカ・ヨーロッパ等に分布する「カワラバト」を原種とする外来の鳥です。
「カワラバト」は古く昔の人に飼い鳥として品質改良され、多くの人々の家に飼われてきました。 飼い鳥としての鳥を家禽(かきん)と言い、今でも野生の鳥としては分類されておらず、食用や観賞用、良く知られている伝書鳩、また軍用にも改良されていました。
この家禽化された「カワラバト」は「イエバト」(家鳩)と呼ばれ、日本にもいろいろな目的で輸入されてきました。
つまり、現代都市に住み着いて人々の側で生活する「ドバト」は=「イエバト」であり、犬や猫と同様に生活に欠かせない存在だったのです。
では、どうして「ドバト」が人の家を離れ都市に住み着くようになったのか。
「ドバト」が都市に野生化するようになったのは、外国から持ち込まれた「イエバト」が逃げ出して次第に増えていったと考えられています。 伝書鳩が帰還できずそのまま公園に住み着いたり、レース鳩の鳩がドバト化するケースもあります。
鳩は繁殖力が非常に強く、また都市には複雑な建物が立ち並び外敵から身を守る場所が多数存在します。 もともとドバトのご先祖であった「カワラバト」は岩場に住んでいた鳥だったためか、コンクリートの隙間を好んで寝床にします。 飽食の現代では食べ物にも困りません。
家鳩であるドバトは、都市という巨大な人間の家に住み続けていると言えるでしょう。

公園では鳩にエサをやっている人々を見かけます。
鳩も割かし警戒心なく人に近づき、お目当てのエサを頂戴しますし、都心の公園ではエサと思われる物体を手に持っているだけで何十羽の鳩たちが集まってきます。
鳩が人間の家に古くから飼われていて、食料・鑑賞・通信手段にまで人間と深い関係を持っていた歴史を見ると、鳩は今でも人間をご主人様と思って都会の空を飛び回っているのではないかとすら感じます。
東京の鳩で有名な日比谷公園では何百羽の鳩が人々にエサをもらい、高層ビルの合間を飛び回っています。
この日比谷公園周辺には新聞社が立ち並び、戦後まで通信手段として「伝書鳩」を使用していました。 当時は一秒でも早く記事やフィルムを自社に届けるための重要な通信手段であり「鳩便」と呼ばれ、伝書鳩はとても大切にされていたそうです。 各新聞社の屋上には鳩舎があり、何百羽の鳩が飼育・訓練されていたとのことです。 昔の新聞記者は携帯電話ではなく鳩を携帯して現場に向かったそうです。
日比谷公園のドバトたちは戦後まで新聞社のスクープ記事を運んでいた精鋭伝書鳩の子孫でしょうか?
今や携帯電話やEメールの時代、伝書鳩・通信鳩は過去のものとなり、その存在が公害とまで言われてしまうようになった鳩も、つい戦後まで人間社会の中で大活躍していたのですから、紀元前から続いていた鳩と人間の密接な関係がごく最近になって変わったことに驚いているに違いないと思います。




■ハトの種類

日本で繁殖している野生のハトの仲間は主に6種類。(世界では約300種類のハトがいます。)
・キジバト ・アオバト ・シラコバト ・カラスバト ・ベコバト ・キンバト
街で有名な「ドバト」は中央アジアやアフリカ、ヨーロッパ等に生息する「カワラバト」の家畜品種となり、野生のハトとしては分類されません。
都会の空では鳩を何千羽も飼っているということなのでしょう。

【キジバト】
通称「山バト」。 木の枝などに巣をつくり木の実や穀類を食べるが、都市にも進出してきてドバトのように人の生活に密着して生活する傾向になっている。
体は全体に赤紫色を帯び、背中に鱗状の模様があり、ドバト赤みがかかったような体つき。
鳴き声が特徴的で「デゥーデゥー、ポッポー」と繰り返して鳴く。 昼間から近くで鳴かれるとうるさくて気になる時も・・・

【シラコバト】
薄い灰褐色、白い尾の鳩。 林や河原、住宅地などで生息する。
埼玉県の越谷市付近に生息する天然記念物。 越谷市の鳥とて指定、埼玉県の県鳥にもなっている。
「クックー、クッ」とか「ポッポー、ポッ」という鳴き声で鳴く。
一時は絶滅の危機に瀕した鳥だが、最近では埼玉東部を中心によく見られるようになった。

【アオバト】
全体に美しい緑や赤色の体。
全長30cm程度。山地の広葉樹林に生息し、十羽程度の群れで行動することが多い。 ドングリや液果などの果実を採食する。 栄養補給のために海岸で海水を飲むことが知られている。 繁殖期は6月〜7月頃で、樹上に皿形の巣をつくる。
アオーアオーと独特の不気味な声で鳴くので、「アオバト」と呼ばれたのか・・・

【キンバト】
こちらも絶滅が危惧されている天然記念物。
頭部は青灰色、背と肩羽・雨履は光沢のある金緑色で、肩に白斑がある。 雌は雄より総体的に淡い色をしている。
全長約25cmとやや小型。
国内では八重山諸島、宮古諸島の広葉樹林に留鳥として分布する。

【カラスバト】
本州、四国、九州の暖かい太平洋岸に生息する国の天然記念物。
樹林の木の実を食べ、体長は約40センチとハトの仲間でも最も大きい部類に入る。
島などに住み繁殖力が弱いため、個体数が減少している貴重な鳥類のひとつ。

小笠原に生息した「アカガシラカラスバト」や八重山諸島に生息した「リュウキュウカラスバト」は絶滅したと言われている。

ハトの仲間にはドバト以外にも国の天然記念物になっている種類もあり、美しくキレイな羽色のハトもいます。
都会の人は特にハトといえばドバトを思い浮かべますが、希少種も含めて鳩は鳥獣保護法によって保護された鳥です。 許可なく捕獲したり、雛や卵を採ったりすることは禁止されています。

公園などにいる「ドバト」
野生のハト(鳥)としては分類されない種類。
人々の生活に依存していますし、ハトたちも人間に
今でも飼われていると思っているかもしれません。





■ハトの繁殖力

都会の鳩の生活は、寝床→餌場→休憩所の行き来の生活。 ビルの合間や公園、お寺にそれぞれの生活空間をきちっと確立しています。
鳩公害の特徴と言われる「寝床や営巣場所を建物の入り組んだ場所につくる」ことは、鳩にとって自分の身や子孫を外敵から守る本能です。
最近では特に東京のカラスの数が増え、鳩と同じく公害の元凶として迷惑がられているのが「ハシブトガラス」。 このカラスは時たま鳩の巣を襲い、鳩のタマゴを食べてしまうようになりました。
天敵のカラスから身を守る安全な場所・・・ もともと岩場に住むカワラバトの子孫であるドバトはコンクリートの建物は居心地が良く、カラスに比べて人間を怖がらない。 カラスが近づきにくく、安全で見つかりにくい場所と言えば、そうした条件をすべて兼ね備えているマンションのベランダなどがうってつけの場所となったのでしょう。
そんな安全で居心地の良い場所がある上に鳩の繁殖力は他の鳥にくらべて非常に旺盛です。
鳩は生まれて半年もすれば繁殖期に入り、1日に数回は交尾を行います。
春は他の鳥同様に最も旺盛な繁殖シーズンですが、他の季節も真夏以外はほぼフルシーズンで発情しています。
1回に産む卵の数は2個。 年間に7〜8回産む場合があります。
餌の少ない季節でも鳩は喉から栄養分豊富な液体を分泌し雛に与えることができ、これをピジョンミルクといい哺乳類以外の生物がミルクを与えられる珍しいケースです。 このミルクのお陰で鳩は1年中の繁殖が可能なのです。
鳩のタマゴはちょうどウズラの卵くらいの大きさで白色。 建物の狭いところにキレイに木の枝で丸くつくり、その巣の上に置かれます。
カラスや天敵の鳥に発見されないような場所にこっそり産んでいます。

   

これだけ性欲旺盛な鳩のことだからさぞかし男女関係?は乱れていると思いますが、鳩は完全一夫一婦制で絶対に浮気をしない鳥と言われています。
一度カップルになると強い愛の絆で結ばれ沢山の子孫を残します。 タマゴや雛も雌雄協力して一生懸命温め、育てます。
雄は仕事が忙しいから子育ては雌に任せた、ということは無いのですね。 少子化の人間社会には羨ましい限りです。


■ハトの帰巣本能

ハトは渡り鳥のように季節によって住みかを移動しない「留鳥」に分類されます。
1年中ずっと同じ街に住みます。
仮に何百キロも離れたどこか別の場所に連れて行っても自分の家に帰ってきます。
この優れた帰巣本能を利用し、鳩は昔から人間の手によって改良・育成され「伝書鳩」「通信鳩」といった人間の道具として使われてきたのです。
鳩の帰巣本能の秘密はいろいろと研究されてきましたが、実際のところ何故いつでもどこでも自分の巣に帰ってこられるのか詳しくは解明されていません。
最も有力な説では、地球の磁気や太陽の位置、自分の目や耳・鼻を頼りにいろいろな感覚で帰る方向を見つけていると言われています。
1000キロ近くの距離を1日で帰ってくる鳩もいます。
この鳩の帰巣本能は古く人々に利用され、「伝書鳩」「通信鳩」が有名です。 もともと岩場に住んでいたカワラバトを家畜化し、人間の手で道具として改良してきたのですから、人間の文明とは切っても切れない関係も担ってきたのです。
旧約聖書の「ノアの方舟」では、洪水後に鳩を放すとオリーブの枝をくわえて戻ってきたという話もありますが、紀元前の昔から鳩は通信手段として海上と陸との連絡などに利用されてきました。
もちろん鳩は人の指示する自由な場所に行き来することができるのではなく、自分の巣まで確実に帰る習性を利用しているため、通信は片道となります。(往復用に訓練された伝書鳩も存在しますが、特別な場合です。)
レーダーなど無い時代に海で航海中に遭難してしまったような場合には、鳩を放せばやって来た陸地の方向が判ります。
電話の無い時代に遠く離れた場所での情報をいち早く伝えるためには、鳩通信が大いに役立ったのです。
そのような通信手段だけではありません。 現代「平和の象徴」としての鳩も人類の歴史では、戦争や紛争などの争いごとに深く関わってきました。 「軍用鳩」としての利用です。
中世ヨーロッパ時代からは特に鳩通信が盛んになり、伝書鳩が軍の伝令として使われてきた記録が多数残っています。
19世紀頃のヨーロッパでは国家戦略として優秀な通信鳩を育成する法律やシステムをつくり「軍用鳩」としての鳩通信が発展しました。
通信技術が発達する20世紀においても「軍用鳩」の利用は重要視され、鳩に小型カメラをつけ軍事的な重要拠点を上空から撮影するといった「スパイ鳩」なるものも出現しました。 鳩部隊に対する敵の毒ガス攻撃から鳩を守るため、鳩にマスクをつける鳩マスクもありました。
戦場では、戦地の重要な情報や部隊が危機にさらされた時のSOS信号など、通信の命綱として何人もの命を救ったと言われています。
日本でも明治維新以来欧米の進んだ技術や文化が入り込み、鳩通信も「軍用鳩」として着目されました。 当時は改良・訓練を繰り返されてきたヨーロッパの鳩に比べ、日本の鳩は耐久性・飛行能力ともに比べ物にならないほど劣っており、通信用鳩のほとんどをフランスなどから輸入していました。
第一次大戦を迎え、日本でも軍事的に鳩通信の研究が急ピッチで進み、東京中野の一帯は軍用鳩の研究・育成の拠点となっていたそうです。 関東大震災の時には通信手段の途絶えた東京で被害状況の伝令や緊急通信に鳩が大活躍したと記されています。
こうした鳩通信も通信手段の発達と戦争のハイテク化とともにその重要性を失ってきましたが、日本でも第2次大戦後まで軍用の伝書鳩部隊が残っており、最近では湾岸戦争時に通信手段が破壊された時の対策として軍用鳩通信部隊を用意していたと言われています。
このように鳩の帰巣本能を利用した鳩と人間の関わりは、人間の戦争の歴史との関わりに置き換えられると言っても過言ではないでしょう。
しかし、多くの伝書鳩が人間の尊い命を救ってきたのも事実で、新聞記者のスクープ記事を一秒でも早く運ぶ平和利用にも活躍しました。 今では鳩の帰巣本能を利用した人間との関係においては「鳩レース」にその形態を残すのみとなってしまいました。




■鳩レース

「鳩レース」という競技をご存知でしょうか。
日本では約3万人の愛鳩家がおり、「日本鳩レース協会」と「日本伝書鳩協会」が主催する各種鳩レースに出場しています。
鳩レースは競馬のようにメジャーな動物レースではないが、本場ヨーロッパでは歴史も古く今でも大きな大会が行われています。
日本での鳩レースはギャンブルとしてのレースではなく、テレビ中継されることもあません。
100キロから長いものでは1000キロの距離のレースがあり、スタート地点で放された鳩が出場者の鳩舎にどれだけ早く帰還できるかのタイムを競うものです。
鳩は夜は飛ぼうとしないので、途中木の枝などで休みながら飛びますが、優秀な鳩の場合1000キロの距離を1日で帰ってくるものもいます。
しかし、長い距離になればなるほど途中で力尽きる鳩もいれば失踪してしまう鳩もいる。 天候や天敵の出現により帰還率は変わり、レースの途中でリタイアしてしまい、その土地の公園や神社に住み着いてしまう鳩も少なくありません。
レース鳩のドバト化の問題ですが、「レース鳩」と「ドバト」はカワラバトの子孫ではあるものの、かなり違った鳩になります。
レース鳩は古くから人の手によって改良され続けてきた、言わば「サラブレット」のようなもの。 街にいるドバトとは容姿、能力とも多く違います。
レース鳩は一般のドバトに比べ、骨格がガッチリしていて肩の部分の筋肉が盛り上がっている。 足も太くて強靭で、翼も長距離を飛行するだけの強さと大きさを備えている。 (ドバトの飛行能力はせいぜい数十キロ。 レース鳩は何百キロも飛ぶ能力があります。)
羽も結構キレイで、人間でいえば一流のスポーツ選手を見分けるような感じでしょうか。
レース鳩は「脚輪」がつけられており(ナンバーも刻印されている)、競技用のハトだと一目で判りますから脚輪をつけた「迷い鳥」を保護したら、日本鳩レース協会等に連絡して頂きたいと思います。 (飼い主も精魂込めて育てた鳩ですからきっと喜ぶでしょう。)
日本レース鳩協会(http://www.jrpa.or.jp/)
日本伝書鳩協会(http://www.nihon-denshobatokyokai.org/)

上記協会のホームページでは、鳩レースについての詳しい解説があります。

 レース鳩の「脚輪」


■ハトと健康被害

鳩と人間の健康被害の問題は、都市に住む「ドバト」が害鳥と言われるようになってから問題化しています。
特に鳩との関係で死亡率が高いとしてマスコミなどでも報道されたのが「クリプトコックス症」です。 これはカビの一種である「クリプトコックス・ネオホルマンス」という菌が原因で、免疫力・体力の落ちた人にかかりやすい日和見感染です。 堆積した鳩のフンの窒素成分でよく増殖することが研究されており、飛散した菌が人間の呼吸器官から体内に入ると奇病を引き起こすこととなります。
飛散した菌を吸い込むので肺で感染する場合が多いのですが、肺では通常何の症状も起こさず、体の他の部分に感染が広がった時に症状が現れます。 同菌は脳髄液を好んで増殖し、髄膜炎や脳炎を引き起こします。 次第に脳がカビの菌で侵されるようになります。
頭痛、発熱、人格変化、記憶障害の脳障害から咳や血痰を伴い、永続的な神経障害を起こすことがあります。 致命率は約12%。
この病気は小さなお子さんや免疫力の落ちた人に特にかかりやすいので注意が必要です。 脳に感染した場合、安全な特効薬は見つかっていません。
そんな恐ろしい病気の他に、ダニやシラミを媒介することにより住まいの近くでは特に嫌悪される傾向になっています。
子供のぜんそくやアレルギーの引き金にもなると言われており、人の病気との関係が年々身近になっています。
その他、鳥類から一般に人間に感染する病気として、ドバトとの関係も例外視されなくなってきています。
「ニューカッスル病」は、急性結膜炎を引き起こし、「サルモネラ菌」や「ボツリヌス菌」の食中毒が鳥に由来することもあります。
「オウム病」や「トキソプラズマ症」を引き起こす病原体が鳥から人間に感染する可能性も指摘されています。
ただ、従来から存在する鳥類と人間の健康被害の問題が近年ハトの被害に置き換えられる傾向があり、鳩が特に個体数を増やしていることがそのような風潮を引き起こしたと言えます。
鳩が住み着いた場所では、フンの堆積を防ぎ、こまめに掃除をすること、体力が落ちた時には鳩(鳥類全般)やその糞に近づかないことが有効な予防策ではないでしょうか。




■ハトの一日

カワラバト、イエバトが野生化した初期のドバトの生息地は樹林や神社での生活が中心でしたが、近年は市街地や海沿いの工場地帯などに集中するようになりました。
これは、ドバトの餌となる食物が近くにあることと、もともとコンクリートの建物や橋梁の狭い場所が営巣場所に適していることが言えます。
それらの場所に集団をつくって生活する鳩は、日の出と同時に活動しだします。 巣から移動するのは午前中が多く、朝一番と午後一番に最も多くエサを食べるというデータがあります。
エサは木の実や昆虫類、トウモロコシやムギを食べますが、やはり人間の与えるお菓子や工場などに落ちた穀類を好むのが都市型の鳩の特徴と言えます。
鳩害で悩んでいた広島市の調査では、鳩のエサの7割が公園などで人間が与える食物との結果があります。
鳩は昼間エサを採りに出かけると、ほとんど休憩している時間が多く、餌場近くのビルの屋上などで休んでいる光景をよく見かけます。
日没後は橋桁や高速道路下、ビル、マンションにつくった営巣場所に帰ります。
鳩の寿命は通常十数年。 長生きな鳩で20年近く生きるものもいます。
昔、軍鳩・通信鳩として使われた鳩で優秀なものほど寿命が短く、人間のためによく働いた鳩ほど5・6年で死んでしまうほどでした。
現在、都市に住み着くドバトもそのエサの殆どを人間社会から生産されるおこぼれを採取していることから、鳩は人間社会に大きく依存している生き物と言えるでしょう。
公害の枢軸として嫌われてしまった鳩も今では人間文明に利用されることも少なくなり、鳩にとっては受難の時代を迎えたと言えるでしょう。





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