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| ■□■ 洗剤・仕上剤等の種類と用法 ■□■ | |
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| 洗剤は古来より汚れを落とす為に使われてきた「石けん」に代わり戦後急速に普及し、現在では家庭用から業務用まであらゆる洗浄の場面で使用されています。 洗剤の進歩は石油工業の発展と共に進んできており、ドイツで開発された「合成洗剤」が今日の洗剤の主流とされています。 1.洗剤の基本 洗剤の目的は汚れを除去することですが、基本的に洗浄体から汚れを分離させ、溶かして運び去るのは「水」の役割です。そこでこの水に洗剤が加わると、油など水になじまなかった物質なども水に溶解し、汚れを除去することができます。 つまり洗剤は水の洗浄する機能を助ける為のものなのです。 水は表面張力の強い物質で、物に浸透したり濡らし染み込む力がそれほど強くはありません。 そこで、その水の表面張力を急激に低下させることができる「界面活性剤」という物質を加えることにより、水の表面張力が低下し、油・油脂の中に水が浸透し洗浄面から除去することができます。洗剤の主成分はこの「界面活性剤」によるものなのです。 界面活性剤にもイオンの働きをするものなどにより種類が分類されています。(カチオン性活性剤・アニオン性活性剤など) さらに洗剤には、界面活性剤の力を助け、洗浄力をさらに高める機能の「助剤」というものが加わっています。 助剤には、苛性ソーダ・炭酸ソーダ・珪酸・りん酸などの物質があります。 また、特殊な効能を洗剤に持たせるために、研磨剤・溶剤・酸などの添加剤を加える場合もあります。 2.洗剤のph値 洗剤の性質を知る上で、洗剤のph値(ペーハー値)を知ることが大変重要です。 phとは溶液中に含まれる水素イオンの量で、7を中性として酸性とアルカリ性に濃度が14段階に分けられます。 リトマス試験紙を使うとアルカリ性の場合青色を示し、酸性の場合赤色を示します。
【家庭用洗剤等】 3.中性洗剤 中性洗剤は酸性でもアルカリ性でもないph値6〜8の中性を示す洗剤で、石質・塩ビ・ゴム・陶磁器・塗装面・金属面など、どんな建材にも使用でき、非常に用途の広い洗剤です。建材や人体を傷めることもなく安定していますが、ひどい汚れに対しては洗浄力がやや弱く、日常的なお掃除や食器洗いにはよく使用します。 ここぞ、と言うお掃除の時より、日常生活の中で浸透している洗剤と言えます。
4.弱アルカリ性洗剤 洗剤の中で一番一般的で、ある程度の洗浄力を有します。 この洗剤も中性洗剤同様にほとんどの建材に使用でき、軽度な油汚れにも効果があります。「お掃除の洗剤」と言えば、まずこの弱アリカリ性洗剤を指すでしょう。 ただし、建材によっては多少影響もあり、基本的に汚れを落とした後には洗剤を完全に除去することが必要です。 また、使用者の手を多少傷める場合もありますので、ゴム手袋の使用をおすすめします。 ハウスクリーニングの際、汚れの少ない広範囲な部分の清掃には、この弱アルカリ性洗剤を希釈して使用します。洗剤は濃ければよく落ちるわけではなく、汚れに対する適当な濃度で使用することにより最大の効果が得られます。洗剤の使用上の説明に従って使うのが最良と言えます。 タバコや排気ガスなどの頑固な汚れには溶剤入り弱アルカリ性洗剤を使用します。
5.漂白剤 漂白剤には「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」、「還元漂白剤」があります。ハウスクリーニングでよく使われるのは「塩素系漂白剤」でお風呂場のカビ取りなどに強い効果を発揮します。(色落ちするものには使用できません。)また、洗浄効果の他に除菌・消臭といった効果もあり、日常台所での漂白にも使われています。 「酸素系漂白剤」は色物の洗濯用漂白剤などに使われおり、色つきのビニールクロスのカビ取りなどに使用されます。漂白剤(特に塩素系漂白剤)は強いアルカリ性を示しますので、人体への影響もあり、使用する建材に対する注意が必要です。 また、塩素系漂白剤の成分の「次亜塩素酸ナトリウム」と酸性洗剤が混合すると有毒な塩素ガスを生じますので、特に注意してください。木質や表面加工されていない金属類、塗装面への使用は避けてください。 「還元漂白剤」は鉄分による黄ばみやサビを除去する為に使用し、お湯との併用で効果を発揮します。
6.クレンザー クレンザーは粉末タイプ、クリームタイプ、半ねリタイプがあり、弱アルカリ性の洗剤で、研磨剤が助剤として含まれています。光沢のあるものや台所などでの「こびりついた汚れ」に対して使用し、油汚れにも効果を発揮しますが、当然金属などの表面をも削ります。 新品のキッチンでは使用しないほうが無難です。
7.アルカリ性洗剤 アルカリ性洗剤はph値11〜14の強アルカリを示す洗剤で、台所換気扇などの頑固な油汚れや厨房、ガレージの油汚れに対して使用します。 強力で人体にも影響があるので、すすぎや中和の処置が必要です。アルカリ性洗剤を薄めた水溶液に、対象物をつけ置きしておく方法も油汚れの洗浄に効果があります。 カビ取り用洗剤は塩素系漂白剤の一種で、次亜塩素酸ナトリウムが成分でアルカリ性を示します。カビの除去と除菌に強い効果があり、お風呂場やキッチンのカビ取りに使用されます。酸性洗剤や酢との混合は塩素ガスが発生し危険です。
8.酸性洗剤 トイレの便器の尿石、水垢、鉄錆びの除去、浴槽の石鹸カスにも効果を発揮します。 洗剤の性質上、効果に即効性がないので、シップして時間を置いた後にブラッシングする方法を取ります(湿布法)。 ハウスクリーニングではトイレの便器の清掃に使用するケースが多く、ティッシュペーパーを敷き詰めた上に酸性洗剤をかけ、時間を置いてブラシする作業方法になります。 尚、酸性洗剤は鉄を錆びさせたり、コンクリートやタイルの目地、大理石、テラゾ、繊維類を傷めますので、使用対象には注意が必要です。 お風呂場用の洗剤にも弱酸性を示すものがあり、湯垢などの汚れに効果を発揮します。(弱酸性のお風呂用洗剤は、大理石には使用できません。)
9.溶剤 カーペットなどの繊維に染み込んだ汚れは時間が経つにつれ除去が難しくなります。詳しくは「カーペットのおそうじ法」又は「シミ抜き・シミ取り法」で説明しますが、水で落ちない油性の汚れの場合、溶剤の力が必要になります。 また、マジックでの落書きや口紅などの汚れにも使用します。ゴム製品や塗装面には使用しないようにします。
10.金属磨き剤 真ちゅう・ステンレスなどの建材がある場合は、専用の金属磨き剤を使用します。
11.家庭で使うその他の材料 ●エタノール 消毒、除菌効果が高く、カビの防止に使用されます。 ●重曹 炭酸水素ナトリウムで調理用にも使用されています。弱アルカリ性で油を分解する効果があるので、キッチン等の清掃に使用する場合があります。 ●アンモニア アンモニアの水溶液で手垢やヤニの汚れを落とす時に使用されます。 ビニールクロスや木質の壁の清掃に使用する場合があります。 【業務用】 12.溶剤性洗剤 業務用で使用され、頑固な油汚れや機械油、工業油の汚れに対して使用します。 溶剤と界面活性剤を化合したもので、原液のまま使用します。 油を溶解する作用が強く、人体に対しても有害で、塩ビ系床材やラバー系床材には使用できません。 13.剥離剤 剥離剤は強アルカリ(ph11〜14)性の性質をもっており、主に樹脂系床維持剤(樹脂系ワックス)の除去に使用されます。 塩ビ系の床は床の保護剤として床維持剤(ワックス)が塗布されていますが、汚れが蓄積されると黒ずんできます。 通常の表面洗浄で汚れが落ちなくなると、剥離洗浄というかたちでこの剥離剤を使用し、ワックス類を全て落とします。(6ヶ月〜1年おき) 剥離剤は洗剤に炭酸水素系の溶剤を化合したもので、床維持剤の固い皮膜(金属架橋)を軟化させる効果があり、強アルカリ性のため、ラバー系、リノリウム、塗装面には使用できません。 通常10倍〜20倍に薄めて使い、十分な中和やすすぎが必要です。(ノンリンスタイプの剥離剤もあります。) 14.カーペット用洗剤 カーペットの洗浄に使用し、泡立ちが良く、泡の持続性、速乾性、残臭性、浸透抑制など、カーペットクリーニングに必要な特性をもっています。 中性でカーペットシャンプーとも呼ばれます。 15.床維持剤 床維持剤は通称ワックスと呼ばれており、このワックスは本来は「ろう」を意味します。 塩ビ系の床剤が普及しており現在はこの「ろう」を使った床維持剤の使用は少なくなっていますが、慣例上ワックスと呼ばれてきています。 床維維持剤は古くから使われてきた油を主成分とするものと、溶剤・乳化剤を混入したものと、合成樹脂からなるものとに分けられます。 現在の主流は合成樹脂を主成分とする樹脂ワックスと言えるでしょう。 【床維持剤の分類】
@フロアオイル 木質の床に塗布し、不乾性の鉱油を主成分としており、乾燥が遅く、ホコリがつきにくい為、古い木床の建物や過去には鉄道やバスの木床の維持に使われていました。 現在の使用は少なくなっています。 Aフロアシーラ 下地剤や目止め剤の分類に入り、木などの表面に塗ると半永久的に除去できません。 クリアーラッカーやワニスなどの部類に入り、多孔質・吸水性のある床に塗布すると、以降のメンテナンスが容易になります。 B油性ワックス ろうと溶剤の成分で、未塗装の木質の床の保護に使われます。 揮発性の有機溶剤が入っているので引火性があります。 ろうが入っているので、乾燥後磨くと木質に輝きとツヤを与えます。 C乳化性ワックス ろう、合成樹脂、揮発性溶剤を成分とし、白木や未塗装の木質に適合します。 日本家屋の木の材質の保護によく利用されています。 D水性ワックス 水と乳化剤を溶媒にした床維持剤を水性ポリッシュと呼び、「ろう」の含有量によりタイプが分けらています。 水性ワックスは、殆どが「ろう」の成分で、未塗装の木を除く殆どの床材に適合します。 水性ワックスの性質は、つやが良く、塗布が比較的容易、みがき直しができバフすると再度光沢を得られる等の特徴がありますが、皮膜が柔らかい為、塗布の頻度は多くなります。 E半樹脂ワックス 水性ワックスと樹脂ワックスの中間に位置するワックスで、ろうと合成樹脂がそれぞれ含有されています。 水性ワックスと樹脂ワックスの特徴が組み合わさった性質があり、ラバー系床材やリノリウム系床材に使用されています。 F樹脂ワックス 主成分がアクリル樹脂やウレタン樹脂などの水性で固い皮膜を形成し、豊かな光沢が得られます。 耐水性・対磨耗性に優れ、性能の良い床維持剤として近年主流の材料となっています。殆どの材質に適応しますが、塗布にあたってはやや技術を要し、皮膜の除去は剥離剤による剥離作業など手間のかかる部分もあります。樹脂ワックスは可塑剤という連続した皮膜を形成させる成分が入っていますが、多孔質の床材など(リノリウムやアスファルトタイルなど)は、この可塑剤が移行してしまい、樹脂ワックス特有の強靭で連続した皮膜がつくれず、粉化していまうパウダリングという現象を起こす場合もあります。(樹脂ワックスの粉化現象については、「お掃除博士!建物清掃Q&A」を参照ください。) 16.その他の材料 その他、建物のメンテナンスに主に使用する薬剤としては次のようなものがあります。
【業務用専用洗剤等製品例】
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